日本国 登山記録 2005/7/24 s.k
日本国 555m 新潟県岩船郡山北町 単独 曇り
日本海に面し、新潟県と山形県の県境にある「日本国」と言う山も岳も峰も付かない山。
いつもなら前日に装備を用意して出かけるのだか、今回は登り1時間半と手軽なハイキング登山となるので、
休日の朝をのんびり過ごし用意し、しっかり朝食も頂いて7時半に家を出発した。
国道7号線を北上、1時間10分。
途中コンビニで食料を調達して、「府屋」に着く。
遠くに見えるのは、山形県の「鼠ヶ関」。夜釣りの鼠ヶ関で、黒鯛をバラしたことを思い出す。
笹川流れからこの近辺へは、何度も釣行で足を運んでいるのだ。
ここより7号線を外れて旧出羽街道を山手へ車を進める。
府屋より小俣川沿いに8キロほど山手に入り、小俣小学校前が登山口となる。
ここまでの小俣川は、アユ釣り、渓流釣りを楽しむ人の姿が見えた。
小学校の数百メートル手前の道路脇には、名水なのか飲料水を汲める所がある。
9時に登山開始
上り始めてすぐに「ラジウム清水」がある。
まだリュックに水は沢山だが、清水を味わってみたところ冷たくて凄く美味しい水だ。
小学校前からの登山道は分かれ道がいくつもあるものの、上へ登っていけば同じ道にでるようだ。
9時30分
最初の休憩場所「松が峰広場」
登山道は広く整備されて歩きやすい。
9時50分
「沖見休憩所」ブナ越しに日本海が望める。
(写真では分かりづらい)
「頭突きブナ」
足元を見ながら登ってたら、しこたま頭を強打した。
命名は僕
左手ブナ林の間から穏かな山頂が見えた
10時5分
蛇逃峠
小俣の村を見下ろす
10時5分
蛇逃峠にあるあづま屋
途中、二人連れの登山者とすれ違う。
鷹待場跡
この地で生け捕られ献上された見事な鷹を見た時の将軍が「とれた山は今後日本国と名付けよ」とおおせられたことが、「日本国」の地名の由来とも言われている と記されている。
10時20分
日本国制覇やぐらに登り、時の日本国(南側)に向かって息子の健闘を祈願
次に会場となる蝦夷(北側)に向かい祈願した。
名峰「日本国」
「日本国」山名の起こりは、諸説ありて定かでない。
 人皇三十二代崇峻(すじゅん)天皇は在位五年にして、時の権力者蘇我氏のために暗殺される。
その第一皇子、蜂子(はちこ)皇子はその時御年五歳である。
聖徳太子は、皇子の身の上に魔の手の延びるを案じて、皇子を都より落としめた。
さすらいの身となった皇子は、越の国の最はてに来て大いに産業を興し五十三歳で出羽国羽黒山で没した。
 皇子は、晩年この高山に登りて、故郷飛鳥のある未申の方位を指差して「これより彼方は日本国(やまとのくに)」とおおせられた。
これが「日本国」の始まりとも言う。
 皇子なきあと、大和朝廷は大化の改新を行い、蝦夷地平定の大業を進め、越の国の要害の地に柵を設けた。
その渟足柵(ぬたりのさく)、磐舟柵(いしぶねのさく)、そして幻の柵と言われる都岐沙羅柵(つきさらのさく)は、日本国と一致するとの学説もある。
 又、江戸後期、遠藤太郎次なる若者がこの山の頂きで見事な鷹を捕らえ、徳川十代将軍家治に献上せしところ、将軍は「これは天下無双の鷹なるを持って、取れた山を「日本国」と名付けよ」と賞したという言い伝えもある。
 まさに名峰「日本国」は、千古の謎を秘めし山である。  
 山北町
山頂より南側は葡萄峠、新保岳方面
山頂より望む「日本海」
立派な休憩所もある。

かなり早いが昼食をとる。
ワンパターンを崩し今回は「コンビニおにぎり」と「カップヌードル」
山頂の杭
「日本国555m」と記してある
二等三角点

10時50分下山開始

山頂から少し下った所に水場への下り道がある。
行ってみたが道は籔となり水場は枯れてるのか見つからず、戻ろうとして道を見失う。

蛇逃峠よりは、「蔵王堂登山道」を下る。じぐざぐの道を下る。
登山口直前に「蔵王堂」がある。お賽銭を入れ祈願した。
11時40分
蔵王道登山口下山
明治の町並みが残る出羽街道小俣宿の道を1キロほど歩く
おー!日本国市場!
今日は日曜日で定休日のようだ^^
一軒一軒の軒先に屋号の表札がある。
これはとてもいい!我が村にも欲しいな。

途中、田宮商店でアイスを頂く100円。消費税なし(笑)

日本国郵便局もある。
マニアは喜ぶかも・・・
小俣小学校登山口にも、市場と休憩所がある。
こちらの市場もお休み
帰り道、国道7号線から345号線に曲がり
勝木ゆり花温泉「ゆり花会館」で疲れを癒す。
露天風呂あり、大人400円。
リュック姿を見つけて、山形の「摩耶山」へ行ってきたという新潟からのご夫婦に声を掛けられ、少しの間山談義。
国道345号に入ると、名勝「笹川流れ」
海釣りに嵌っていた頃、日帰り、泊まりで良く来たところ。

写真は「寒川」。二十数年前、沖の二つ岩で岩牡蠣を取って泳いで帰る途中、溺れかけた場所だ・・・あの時落としたバールはまだ海の底。
「粟島」と舟
粟島へも毎年釣りに行ってた。黒鯛狙いに決まって釣れるのは、大アジとメバル
岩場から貝を取ってくる彼氏を待つ、BQ中の女(道路から隠し撮り)
岩と砂と青のコントラストが綺麗
 
小俣小学校登山口9時→山頂10時20分
山頂10時50分→蔵王堂登山口11時40分
登り1時間20分、下り50分
今週の29日〜31日に「少林寺拳法全国大会」に出場する息子の健闘祈願に行って来ました。
登山と言うより家族連れのハイキングに最適ですね。今回出合った登山者は3人でした。
それに比べ、笹川流れの海の人出はその数万倍・・・笑
勝木ゆり花温泉はこちら日本国のアルバムはこちら

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