飯豊連峰(頼母木山) 登山記録 2009/5/6 s.k
1730m 新潟県 胎内市 S氏・T氏・ヘッポコ  快晴

先週のメンバーに以前から、飯豊の西俣の峰コースを行く時には同行させて下さいとお願いしてあり、今回実現する事となった。
難所だと聞いていたので単独では行く気になれないし、ましてやまだ残雪の季節。とてもありがたいチャンスとなった。

朝は3時起床。先回は携帯のセットミスで遅刻してしまったので、今日はマナーを解除しておいた。

前日に全て準備しておいたので、着替えて洗顔・歯磨きのみである。

アイゼン・ピッケル、水1.5リットル、食料、着替え、コッヘル・ガス、ツェルト、雨具等・・・シュラフを加えればほとんど一泊装備。

3時15分 自宅出発。

途中S氏とT氏に電話で連絡すると、こちらより10分程度後方との事。待たせずに済むとまずは安心である。

4時20分 梅花皮(かいらぎ)荘到着、程なくして2人も到着した。

天候は曇り。

3人で山談義をしながら奥川入荘の前を通り、水芭蕉・カタクリ・スミレなどが見られる農道を歩くこと15分、西俣の峰登山口の金属製の看板があり、そこから右手に入り登山口となる。

登り出しは例により険しい急坂となっていて、岩場はロープと木の枝を掴みながらの登坂だ。

登山道脇は、カタクリとイワウチワが花盛りとなっていて、峰ではピンクのシャクナゲが咲いていた。

マンサクの花を見ながらどんどん高度を上げ残雪に出ると、玉川の対岸には倉手山が目線の高さとなり、北は朝日連峰、そして飯豊本山から連なる飯豊の山々、目前にはエブリ差岳が突き上げる。

6時50分 西俣の峰。雪の上で一休みして腹ごしらえをする。

健脚の二人はどんどん先行して、基礎体力の無い軟弱者のヘッポコは置いていかれてしまう。

ほとんど残雪歩きだが、所々夏道が見え刈り払いもされていたりして、道に迷う事は無い。

クレバスや雪庇を巻いて高度を稼ぐ。

何処からか、鈍い雪崩の不気味な音が山肌に響き渡る。気持ちのいい物ではない。

9時40分 頼母木平。ここは見晴らしもよく、休憩するには絶好の場所。

余裕で談笑する二人を横目に、体力限界のヘッポコはひと時伸びて寝転び身体を休める。

10時 頼母木山 登頂。

主稜は風が強く冷たい、長居は禁物だ。記念撮影をして、頼母木平へ引き返す。

再び頼母木平より、飯豊の眺望を堪能し腹ごしらえをした。


惜しみながら頼母木を後にして下山する。

下りは駆け足並みの速さだ。ヘッポコのメタボな腹の脂肪がゆさゆさと揺れる・・・泣

残雪を下る時はクレバスに注意だ。嵌ったら場合によっては大怪我、もしくは命が無い。

また残雪の沢側へは近寄らないように、滑落の恐れもある。

S氏はコシアブラを採りながらの下山。色々な山の植物を知っていて、関心するとともに勉強になる。

最後の岩場を下り、1時 登山口に下りる。飯豊の空を泳ぐ鯉のぼりが迎えてくれた。

登り 5時間半 下り 2時間半

この時間は、ヘッポコにすれば驚異的な時間である!

普段の登山はトレーニングと思い荷物を重く、飯豊を登る時は最小限の荷物にして軽量化を図ること。

今回の反省点である。加えて、日ごろの足腰の鍛錬も欠かせない。


今回同行させてもらった二人には迷惑をかけてしまったが、また一つ飯豊に惚れ込んだ登山となった。感謝

今年は何回飯豊に上がれるか楽しみである。

早朝の梅花皮荘と飯豊連峰
真新しい看板
シャクナゲ
マンサク
西俣の峰
倉手山
カタクリとイワウチワ
鉾立峰とエブリ差岳
頼母木平
顔を覗かせた二王子岳(山頂より)
大境山
岩場を下るS氏
飯豊の空を泳ぐ鯉のぼり
ヘッポコ登山記録
 
S氏提供の写真
談笑するヘッポコとT氏
早朝の飯豊とかいらぎ荘
お相撲さんが山登り(ヘッポコ)
ダイグラ尾根と飯豊本山
雪庇にとりつくT氏
クレバス手前で・・ 俺にどうしろと
気を切り替えて、登るしかナイチンゲール!
頼母木山山頂
尻セード!これが楽しいのだ T氏
大きなクレバス
T氏提供の写真
登山口までの歩きが準備運動になります。ヘッポコとS氏
飯豊名物・・・いきなりの急坂です
三人とも見とれてしまった シャクナゲ
登山道脇は花盛り
森林限界を越えた笹薮も刈り払いされていた。しかしまだ新しく、甚だ歩きにくい。
山頂
遅れて息も絶え絶えに到着(ヘッポコ)
ガスの中を下山します
下るのがもったいない(S氏とヘッポコ)
カタクリとイワウチワの群生
アップで ショウジョウバカマ
綺麗に開いたカタクリの花