日本平・熊打場・五兵衛小屋(敗退) 登山記録 2010/5/23 s.k
三条市(旧南蒲原郡下田村) 日本平860m 熊打場855m 蓑虫・案山子・ガリバー・へっぽこ4名 曇り
低気圧が近づいている。西日本では豪雨予報だし、関東でも雨模様。
新潟は何とか夕方までは持ちそうな予報であるが、稜線に出ると強い南風でバランスを崩しそうになった。
今日は、「日本平・熊打場・五兵衛小屋」を目指す。
日本平と言うと、普通は阿賀の「日本平山」を意味するが、三条市旧下田村の大谷ダムから登る山にも「日本平」と言う山がある。
日本平から熊打場そして五兵衛小屋へのコースは、知る人も少ないまたぎの山、藪山なのだ。
日本平は、稜線に出ると尾根が半島のように飛び出たようになっている。
山頂ははっきりせず、看板はもちろん三角点も無い。
四方を藪で囲まれていて、藪の間から粟ケ岳・守門の山並みが見える。
熊打場は名前のごとく、ここで熊を狙い打ったのだろう。確かに五兵衛小屋への斜面には、熊が住みそうな穴が見える。
人が3人ほど座れるスペースに、飲食の跡があった。
五兵衛小屋はと言うと、かつてはまたぎが利用したと思われる小屋があったのだろうが、今は跡形もなくなっているのだそうだ。
地名としてその面影が残っている。

天候 曇り
メンバー 蓑虫・案山子・ガリバー・へっぽこ(筆者)4名

3時30分起床

4時30分集合場所到着

すでに3人は到着していて早朝にも関わらず笑顔で迎えてくれた。
案山子さんの車に乗り込み、高速道路を走らせ、三条市へ向かう。

一時間ほどで、大谷ダムへ到着。
5時40分大谷ダム林道ゲート前

6時20分 登山口出発
登山口と言っても、上部に観測所(雨量計??)があるので道があるだけで、その先は獣道みたいな所々あやふやな道を登る。
渡渉地点に到着すると、沢にスノーブリッジが掛かっている。
この上部が本来の渡渉地点らしいが、危険なため手前で対岸へ渡り高巻きをした。
案の定下山時には、スノーブリッジの先端が大きく崩落していた。

それから何度か道に迷うが、良く足元を見るとかすかに道らしきものがあり、ナタ目と目印のテープを探しながら進む。
時々、蓑虫さんと案山子さんがGPSで確認してくれるので心強い。

稜線に出た。
物凄い強風だ・・・ しかし、出しの風は空気を洗浄してくれて眺望は最高!
山頂部は隠れている守門の残雪の多い様がよく分かる。
そして、その斜面に水平に走る線は「八十里越え」 案山子さんが以前登ったそうだ。

稜線からは背丈以上の物凄い笹薮が続き、途中案山子さんが藪で目を突いてしまった。

日本平付近に到着すると、道は巻き道となっていて五兵衛小屋方面へ行き過ぎてしまい、相談した結果まずは日本平を登頂しようという事になり、来た道を100mほど戻る。
ここからはまさしく、道が無い・・
踏み跡らしきものを確認しながら藪の中を進む。
GPSを確認し、ここが山頂と思われる箇所で一休みする。藪をほざいて来たので、残雪の上での休憩は気持ちがいい。

8時50分 日本平

休憩の後来た道を戻るが、完全に道を見失ってしまった。
巻いていた道ははっきりしていたのに、進めど進めどその道に出ない。
GPSで確認するとすでに熊打場の近くに来ていたらしく、幕営したような空き缶や飲食の跡がある2m四方の見晴らしのいい空き地に出た。
ここが「熊打場」か・・(GPSと地図を合わせたところ間違いなく熊打場だった)

藪こぎに疲れてしまい、本日はここまで。
「五兵衛小屋」は敗退とする。

コシアブラとワラビを採り
11時57分 下山

リュックを確認すると、虫除けスプレーを紛失、ストックの石突きとバスケットも外れて紛失していた。
ガリバーさんは、両まぶたをブヨに刺されたらしく、赤く腫れている。

12時43分 ゲート到着

久しぶりの藪山となったが、こんな山行は連れて行ってもらわないと一人では絶対に行けない。
体力的には不完全燃焼もあったので、帰路は温泉「ざぶ〜ん」でサウナに入り、再度汗を絞って来た。

5時30分 帰宅
今回のコース(蓑虫さん提供)
全員長靴で。そろそろ準備OK
途中、林道の上を通過する橋。先端部は山の斜面のまま行き止まり・・
斜面中央の線が登山道
帰路に通過地点を見失わないよう時々目印のテープをつけます
沢に掛かるスノーブリッジ 上を歩くのは危険です。
ここは高巻きをしました。
いつ誰が落とした物か・・女物の眼鏡
本日一番の眺望 守門方面。ここの稜線から先は笹薮がひどかった
ヘッポコ登山記録