飯豊連峰(えぶり差岳) 登山記録 2010/6/6 s.k
1636.4m 新潟県関川村 途中まで蓑虫さん同行 単独 快晴
今年の飯豊連峰の登山情報をネットで見ていると、「石転び沢」の情報が色々とアップされています。
へっぽこ登山家の僕は、この危険がいっぱい・・しかし飯豊のメインルートと呼ばれるこのコースをまだ登っていません。
せっかく「アイゼン」「ピッケル」を用意してるのに、使う場面が無いのです。
石転びはその名のごとく、雪が少なくなってくると落石の巣となり、3年ほど前にも横浜の女性が頭に落石を受け亡くなっています。
握りこぶし程度の落石は、上から落ちてくるのではなく岩に当たって横から飛んで来るんだとか・・・
空気を切る音に気が付いた時はもう遅く、運を天に任せるだけ。

残雪の多い今が一番安全かと思い、どうでしょうかと案山子さんに電話したところ、まだ雪崩の危険があり7月まで待ちましょうという事になりました。
蓑虫さんが足の松尾根から登る予定との事でしたので、渡りに舟とばかり同行させていただくことにしました。

3時半起床 4時自宅出発 日も長くなり外は既に明るい。

5時6分 蓑虫さんとヒュッテで待ち合わせ出発
ここ奥胎内はバードウォッチングのメッカでもある。
数十人が「アカショウビン」を狙ってカメラを構えていた。

5時48分 ここまで林道を徒歩40分。登山口から出発
ブナ林を抜けるとすぐに松の根だらけの急坂となる。

6時29分 姫子の峰 いつもの事ながら筋力の衰えを感じ、息が切れる。 

7時 滝見場 この辺りから後ろにはニ王子岳、右手には胎内尾根の二ツ峰が雄姿を見せる。
残雪が緑とほどよく調和が取れていて、美しい山容だ。

7時36分 水場 花は、カタクリ・イワウチワ・イワカガミ・ショウジョウバカマなど

8時3分 一時峰
地神山へ向かうと言う蓑虫さんが先行し、僕はえぶり差を目指しマイペースで進む。
あっと言う間に離されてしまった。

8時47分 大石山 リュックをデポしえぶりへ向かう。
大石から下る斜面は「ハクサンイチゲ」の群落が素晴らしい。
今年は寒い日が多かったので時期が早いかなと思ったが、心配御無用今年も見ごろを迎えていた。
ハクサンイチゲの他、シラネアオイ・カタクリ・キジムシロ・・
それはそれは天空の楽園と言えるほどの花園が広がる。
鉾立への登りは、心臓破りの急斜面。時間を掛けて登る。

9時41分 鉾立峰
下ってはまたえぶり差への斜面を登る。これでもか・・・

10時9分 えぶり差岳 今年もやってきました!!
祠に手を合わせ子供の採用試験合格と、友達の病気が治るよう祈願した。

小屋に戻り30分ほど横になって休む。
汗をかいた身体が板場に冷やされて寒く感じる。気温は12・13度くらいかな。

小屋の脇で小さな「リンドウ」を見つけた。
イイデリンドウとは違うようだ。後で知ったが、蓑虫さんは本物の「イイデリンドウ」に出会っていた。
僕も会いたかったな・・ でも次回のお楽しみに取っておこう。

10時50分 えぶり小屋出発 下山開始
 
11時40分 大石山
リュックデポの一番乗りは僕だったが、下山時にはなんと10個以上のリュックがデポされていた。

12時24分 水場 快調に下山

12時47分 滝見場

13時17分 姫子の峰 似た様なだまし峰を通過して、ようやくたどり着く「姫子の峰」

13時54分 登山口下山
ここからヒュッテまで、新発田から来たと言うおじさんと山談義をしながら歩く。
湯の平の状況やオウインの尾根の状況が聞けた。
途中の雪渓で、カモシカが3頭斜面を駆け下りる様子が見れた。
瞬間の出来事で写真は撮れず。

14時40分 ヒュッテ到着
まだ蓑虫さんの車は停まっている。
ヒュッテでお風呂に入り、アイスを食べてゆっくり休んで外に出ると、無事蓑虫さんも下山したらしく車がなくなっていた。

帰路、「無尽蔵」でラーメンを食べエネルギー補給する。


登り 4時間半 (登山口から)

下り 3時間  (登山口まで)

今回も素晴らしい「飯豊」を堪能出来ました。
起き掛けは鼻と喉が痛かったけど、いつの間にかその事も忘れて一心に山を目指していました。
帰路ラーメンを食べてる時に舌が腫れてる事に気がついて、鏡で確認すると舌の両脇のリンパが腫れている・・
今日も喋るのに違和感があったり、夕食が舌に沁みたりしていますが熱も無く元気です。
天気が良かったので両腕に日が付いて真っ赤、顔は下を向いて歩いているせいかそれほどでもありません。

今年は何度あの稜線に上がれるか、他の山に登るのは飯豊へ登るための体力作りと思えてきます。
名前の由来が気になります
気持ちのいい朝日です
残雪の二つ峰
 蓑虫さん参上
滝見場から
裏二王子岳
二つ峰も大きくなってきた
大石山から頼母木山・門内岳
鉾立峰への登り
 
道がはっきりと見えます
えぶり差小屋
 
この景色は素晴らしい
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ヘッポコ登山記録