飯豊本山(ダイグラ尾根から梶川尾根) 登山記録 2010/9/19〜20 s.k
2105m 福島県山都町 単独  1日目曇り 2日目曇り
今年2回目の飯豊本山は、ダイグラ尾根を登り御西小屋泊、地紙まで縦走し梶川尾根を下るコースで行って来ました。
山小屋一泊しますので、いつもの装備にシュラフ・エアマット・着替え・食料(インスタント食品)が追加となります。
40リットルのリュックでも、満杯となりシュラフは外付けとなりました。
センスが無いのか中々綺麗にパッキングできません。



19日


2時40分 起床
朝は何時でも起きれるようになってしまいました。
高血圧からかな・・・

3時30分 自宅出発  無料高速を有効利用して、1時間。

4時30分 天狗平到着  まだ夜は明けていません。明けるまで仮眠する事としました。

5時6分 登山カードを投函し、登山開始
ブナ林の温見平を抜け林道歩きが25分ほど、林道から看板も無い分岐を右手に入り15分ほどで吊橋に到着します。

5時40分 桧山吊橋  身なりを整え、揺れる吊橋を渡ると登山道となります。

登山道に入るとすぐに熊の糞発見! ・・なんと熊鈴を忘れてきた事に気が付いたけどもう遅い・・・

6時58分 池の平  ここではスズメバチにまとわり付かれました。刺激しないのが一番。
スズメバチに遭遇したら、大きな声を出したり、払ったりしてはいけません。そっと立ち去るようにします。
あと、黒色を攻撃しますので、服装の色にも注意し髪は出さない事も大事です。

7時8分 長坂清水 ガスが通り雨がパラつくが雨具を切るほどでも無し。

8時4分 休場の峰 ここまで3時間。目前に千本峰、その奥に宝珠山が立ちはだかります。

8時48分 千本峰 この付近が一番の難所かな。それでも一度通っているので、ビビる事もなく通過します。
アップダウンに体力が奪われ数回大休憩。

10時40分 宝珠の肩 ガンコウランの実。いたずらで食べてみたらブルーベリーのように美味しかったです。
後日ネットで調べたら、食用になりそのまま食べても美味しいし、果実酒にしても美味しいそうです。
鳥や野生動物も食用としているようで、沢山実っている所もあれば、みんな食べられてしまっている所もありました。
来年は沢山収穫してみよう。

12時55分 飯豊本山(2105m) 最後の登り御前坂を登り切り本山到着です。
残念ながら一面ガスで眺望は無し。風も強く汗をかいた身体が冷えるので、数分休んで先を急ぎます。

駒形山を少し下ったところに、小動物の屍が散乱していました。
以前ここで見たオコジョか・・・ そうでないことを願いたい。

弘法清水で休憩・食事 ここの湧き水は手がかじかむほど冷たいのです。

14時35分 御西小屋 ガスの中小屋に到着
本日すれ違った登山者は5名、天気予報が優れなかったからか少ない登山者数でした。
小屋では一階が7名、二階が4名の宿泊客。外のテン場にテント一張り。

福岡から来たと言う男性は、去年ここで連れ合いを亡くしてしまい今回は慰霊登山とのこと。
仙台からの若者二人は、気のいい山男で管理人さんの松葉さんを交えて暫し談笑しました。
本日の泊り客で地元は僕一人のようで、松葉さんからは中条の亀山さんによろしく、商工観光課の今井さんのよろしく・・と。
でも面識が無いんですよね(笑)

一階のお客さんのマナーの悪さには閉口してしまい、ただただじっと一晩我慢して身体を休めました。
(大声の会話・コッヘル等の扱いが乱暴・買い物袋の使用・夜中までラジオ付けっ放し等々)


20日

一晩中、外の様子を気にしていましたがガスの晴れる様子も無く、朝を迎えました。

5時 夜明け前、ガスの中小屋を出発。 

5時19分 本山からの夜明け

大日岳の全貌

これから越える 「烏帽子岳」と「北股岳」

5時30分 天狗の庭 広々としていますがロープが張られてここは侵入禁止のようです。

5時53分 御手洗ノ池

6時46分 烏帽子岳(2017m)

7時5分 梅花皮岳

7時28分 梅花皮小屋 水場で顔を洗い歯を磨き、朝食を取りました。
小屋直下は「石転沢」来年はここを登りたいな・・・

まだまだ快調に飛ばしています。先を急ごう。

7時56分 北股岳(2024m)

夏を惜しむかのように、最後のハクサンイチゲが咲いていました。

8時34分 門内岳

8時43分 門内小屋

8時55分 胎内山

8時59分 扇の地紙
気持ちのいい主稜線の縦走もここまで。

一休みして「梶川尾根」を下ります。

この梶川尾根道は雨水による侵食が激しくて、背丈ほどもえぐれた箇所もあり将来どうなってしまうのか心配されます。
えぐれては崩壊し登山道は荒れていくのかな・・

9時27分 梶川峰

10時14分 五郎清水 数十メートルを水場まで下るとパイプから清水が出ています。でも本当の五郎清水はその奥、割れた岩から冷たい清水が噴出しています。

10時44分 滝見場 ここからは「石転沢」の展望が素晴らしいです。

11時14分 湯沢峰 最後の登り、ここを登り切ればあとは下るのみ。

長い長い急な下りを進み、ようやく眼下に飯豊山荘が見えてきました。
しかし、この眼下の角度を考えるといかに急な下りか、気を抜くことは出来ません。

12時34分 登山口下山
地紙から3時間半、下山口で万歳です!!


飯豊山荘で汗を流しアイスで身体を冷やしました。

食堂から見える「ダイグラ尾根」上部はガスの中。

帰り際、食堂の外で以前一緒に山を登っていた取引先の先輩とかち合い、お互いびっくり(笑)
梶川尾根を登り、門内小屋泊で付近を縦走して丸森尾根を下ってきたとの事。


1日目 ダイグラ尾根 8時間

    本山から御西小屋 1時間30分

2日目 御西小屋から扇の地紙まで縦走 4時間
    
    梶川尾根 3時間30分
桧山吊橋
ガンコウランの実
最後の登り御前坂
飯豊本山(2105m)
弘法清水
御西の御鏡雪(本山側) 中央が弘法清水
御西の御鏡雪(御西側)
御西小屋
本山からの夜明け
これから越える 「烏帽子岳」と「北股岳」
大日岳
梅花皮小屋と北股岳(2024m)
最後のハクサンイチゲ
石転沢
食堂から見える「ダイグラ尾根」
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