飯豊本山(日帰り)

2013721 s.k

2105m  福島県

曇り、上部ガス・小雨   さと・ヘッポコ

                       

 

今年も飯豊本山日帰り山修行の日がやってきました。

本来の予定だった14日は悪天候のためインベトとしては中止、一週遅らせての山行です。

梅雨末期の集中豪雨で、18日飯豊界隈の山形・福島側では道路の崩落・土砂崩れ・冠水があり、福島の川入への道では9ヶ所の道路崩落のため川入集落が孤立。

川入へ下山予定の登山者数名もヘリコプターで救助されました。

本日の登山口である大日杉でも手前の岳谷地区で道路と橋の冠水があり2日間通行止め。

前日の20日にようやく通行止めが解除され、何とか計画を実行することができました。

イベントとして計画しましたが、このハード山行には会のメンバーも馴染めなくて参加者は僕とSさんの2名。

「飯豊本山日帰り」はSさんの登山を再開して以来の悲願でもあります。

 

中条インターに330分集合。

夜が白み始めた中、国道113号に車を走らせ「手の子」から右折、登山口の大日杉には5時前に到着しました。

途中の砂防ダムには今回の豪雨で上流から流された大木が重なり合って堰堤に押し寄せられ状態で、豪雨の凄さを感じます。

 

駐車場には10数台の車が停まっていました。

手早く身支度をし用を足して、雨上がりの澄んだ空気の中登山開始です。

 

5:10 スタート

Sさんは夢が叶うであろうこの日が来たと、心のときめきと相反してこの先の長い道中の不安と入り混じった複雑な心境でのスタートだったと思います。

10分ほど登ると最初の難関「ザンゲ坂」の鎖場。ステップは確実にあるので、雨上がりで滑り易い岩場でも鎖を掴んでスイスイと登れます。

 

5:58 御田

湿地を田に例えて豊作祈願を行った場所、大杉が目印です。

日帰りと思われる単独さんが軽い足取りで追い抜いて行く。

 

6:54 滝切合

鍋越山への登山道は完全に藪となって見分けが付きません。

今は残雪期のみ僅かに歩く人がいる程度と思われます。

 

7:16 地蔵岳

ここまで標準タイムは3時間40分。へばりながらの登りでしたがなんと2時間で登っていました。

6時に登って来たという単独さんは、挨拶をした後トレイルランのように登山道を駆けて行きました。

そのスタイルと足のテーピングの様子を見てあっ気に取られてしまいました。

 

7:40 語らいの丘

左手には会津の山々が見え、磐梯山の独特の形を確認できました。

 

8:02 目洗清水

残雪で埋まっていました。下部で残雪が切れていましたから取水は可能かもしれません。

但し無理をすると滑落の危険もあります。

少し先に行くと右手の草原からは、眼前に飯豊本山の東面が広がります。

 

8:34 御坪

ダケカンバの木々を越えて行くと、その先が御坪。

ニッコウキスゲ・ヒメサユリなど、そしてここには「タカネマツムシソウ」が咲いています。

山の花はどれを見ても生き生きとして、園芸の花には無い魅力があります。

 

御沢への登山は、雪渓が危険な状態のようで進入禁止となっていました。

御沢に下りると水芭蕉の群生があるのですが今回は時間との勝負、寄り道は出来ません。

 

沢水場は残雪で埋まって取水は不可能でした。

固い残雪のトラバースは先行者の足跡を踏むようにして、ステップを切って確実に進みます。

残雪を渡り切ると花園になるのですが、まだ時期が早くシラネアオイやチングルマなどが僅かに咲いている程度で、ミヤマリンドウが数株咲いていました。

 

9:43 切合小屋

主稜線に合流して切合小屋の広場で一休み。

有りがたい水が引いてありますが、水源が先程の沢水場の上部で距離的に小屋からは遠く、長いホースの中で温まってしまい新鮮さに欠ける水です。

この先はアップダウンの連続ではあるものの、飯豊の醍醐味でもある稜線歩きとなります。

 

10:17 草履塚

昔むかし、豊作祈願で登って来た信者がすり減った草履をここで新しいのに履き換えたと聞きました。

一昨年の記録を確認した所、バテバテだったことに加え雪渓の御沢コースで体力を使い切ってしまい、ここ草履塚で1120分となり体調を考えて撤退しています。

 

10:34 姥権現

10:40 御秘所

 

長い長い御前坂を登りきり、修験者が石を積み上げたと思われる「一ノ王子」を通過。

僕らを追い越して行った若い単独さん(日帰り)が下ってきました。

 

顔を上げるといよいよ本山小屋が目の前です。

手前の本山水場は水量が細く状態は認せずに通過。

斜面を一気に登り本山小屋に到着。

11:28 本山小屋

飯豊神社にお参りして、ザックを広場にデポして本山へ向かいます。

ガスが上がって来て、山々の眺望はありませんでした。

道端には良く見ないと見落としてしまいそうなくらい可愛い「イイデリンドウ」が点々と咲いています。

今日は日が当たらないため花弁も半開き、イイデリンドウは飯豊に登る人達の宝物でも有ります。

 

11:41 飯豊本山

感動の登頂!!

6時間40分、Sさんも頑張りました。

山頂杭にキスしたら、ガスの水滴で冷たかった〜 笑

 

切れ間の無いガスは濃くて周りは何も見えません。加えて風が強く長居はせずに小屋へ戻りお昼としました。

本山小屋ではアサヒスーパードライ350mlが「1000円」

小屋番さんが「高いけどいいかい?」、僕は「覚悟の上です、冷えてるやつをください」と言って発砲スチロールの入れ物の下の方から取ってもらいました。

話好きの小屋番さんで(確か高橋さんと以前に聞いた覚えがある)、出身が僕の住まいの近く旧朝日村との事。

日本国、新保岳、鷲ケ巣、高坪と山談義をしてくれました。

 

30分ほど昼休憩して、小屋番さんに挨拶をして小屋を後にしました。

 

12:32 本山小屋スタート

 

小屋からの下りで、駆け足で僕らを追い越して行った「膝のテーピングマン」が前方を歩いています。

走り出したと思ったらあっという間に姿が見えなくなりました。今日はどこまで行ってきたのだろう・・・

信じがたいが「大日から大日岳へ日帰り」かも。

 

登りで追い越した元気な高校生グループが登ってきました。

今夜は御西小屋に泊まるとの事、山岳部のメンバーでしょうかきっと青春のいい想い出となると思います。

 

13:56 切合小屋

用足しタイム。数年前に新築されたバイオトイレです。

 

14:54 御坪

 

16:20 地蔵岳

長い地蔵岳へのアップダウン、そして残す下りも物凄く長く感じます。

 

最後の「ザンゲ坂」を下り

 

18:08 大日杉下山

 

 

登り 6時間40

 

下り 5時間20

(昼休憩30分を除く)

 

 

下山後は「白川屋」で汗を流し、中条の「すき屋」で遅い夕食を取り9時過ぎの帰宅となりました。

Sさんはこの後、1時間の帰路が残っています。

 

Sさんの悲願達成、そして僕自身も本山日帰りができ充実した一日が終わりました。

一日お世話になった靴などの山具を洗い、両足に10枚の湿布を貼って眠りに着きました。

が・・・・ 身体が火照って熟睡できず、翌朝も寝不足で出社する羽目になったのでした。

 

Sさん、日帰りでも泊まりでもいいので、また飯豊本山へ行きましよう。

 

「いいではいいで〜」

 

今年も無事に飯豊参りが出来た事に感謝です。

 

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豪雨の凄まじさ

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大日杉小屋

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岩場のザンゲ坂を登る

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特徴的な会津磐梯山の山影

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本山の東斜面

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ノウゴウイチゴ  酸っぱいけど美味しい

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御沢雪渓 すでに雪渓が割れて進入禁止となっていました

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ニッコウキスゲ

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ヒメサユリ

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ミヤマリンドウ

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アカモノ

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タカネマツムシソウ

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姥権現  おんばさま

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御秘所

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草履塚から山頂方向

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本山が見えました

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登頂  やったねさとちゃん

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記念撮影

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イイデリンドウも咲いていました

 

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今日は日が当たらず、これが精いっぱいの開き

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下りで 御秘所

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岩場も安定した足取りです

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長い下りが終わり、ようやくザンゲ坂に到着

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下りるタイミングも身体のバランスも申し分なし

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気持ちよく疲労困憊

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無事飯豊本山日帰りを完遂

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本日の行程

ヘッポコ登山記録